こつぶのグルメ(千林:角屋~とり菜)
ある梅雨の一日。
「そういや今年はまだかき氷食べてないな…。」
そう考えてしまうと無性に食べたくなるのが人のサガ。
「そう言えば千林の方に甘味処があったな?よし、行こう。」
そういうことになった。
開店は13:30だしちょっと過ぎたぐらいに着くようにするか…
角屋。ここだな…
時計は13:40を指していた。
しかしすでに店は満員で2組ほど外に並んでいる。
「ま、すぐに空くだろ…。」
その考えが甘かった。
店には入れたのはそれから30分後。
おかしい、俺はただ甘味が食べたかっただけなんだ。どうしてこんなことに…。
「お一人様どうぞー!」
やっとか…。もうお腹がペコちゃんだよ。
えっと、メニューは…
そうそう、壁にしかないんだよな。
ツイッターでクリームにプリンのトッピングがうまいと教えて貰った。
ミルクコーヒーもオススメなのか。
ん…?
注文を聞きに来ないぞ?
そうだ、ここは自分で書いて渡しに行く方式だったな。
抹茶プリンクリームみつ豆
コーヒー小
これでよし。
「これお願いします。」
「お待たせしました-。」
まずったな、ミルクと書いてなかったから普通のコーヒーになってしまった…。
この昭和感溢れる苦みと酸味。これはこれでありだな…。
「お待たせしました。」
思ったよりがっつり抹茶がかかってるな…。
どれ、まずは一口…。
「この抹茶、甘くない。」
この抹茶の優しい苦みがソフトクリームの甘みを引き出している。
「どれ、オススメのプリンはどんな感じかな?」
「うん、懐かしい味。缶に入ってるあのプリンの味だ。」
そうだ、フルーツも食べてみよう。
まずはパイナップル。
「抹茶とは合わないかと心配したけどそうでもなかったな。」
バナナも食べよう。
「まだ熟し切ってないバナナだな。クリームの甘さとよく合う。」
そう言えばみつ豆にしたけど寒天は底かな?
「おっとこの寒天、クリームに触れて少し凍ってる。」
これはこれで面白い食感だ。
あんみつもあったけどみつ豆にして正解だったな。
今日の気分だとこれぐらいがちょうどいい。
完食。かき氷食べようと思って来たけどこれはこれで満足だ。
セットで頼んだアイスコーヒーが口の中をさっぱり洗い流してくれる。
ふう。ごちそうさま。
メニューにない注文したけどいくらになるかな?
「510円になります。」
近いうちにまた来よう。
せっかくだし帰りに千林商店街を見て回るか。
昔懐かしい佇まいの商店街。こういうのでいいんだよ、こういうので。
ここにある「とり菜」という店がオススメらしい。
確か行きに見たような…?
ここだな。うん、これは期待できそうだ。
から揚げに焼き鳥、ももカツ、ローストチキン…
ミンチボールもあるのか。
モモカツは…タレつき?そう言うのもあるのか。
もも肉のごぼう巻きとソースカツもうまそうだ。
残念ながら自分の胃はそこまで大量には入らない。買う物は絞らないと…。
他の物はまた買いに来ればいいし、今回はオススメにしておこう。
「すみません、ももカツとミンチボールください。」
「まいどー。」
今日の晩飯はこれで決まりだな。